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著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:五島隆宏(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
筋挫傷,筋肉または腱の断裂は過度な使用や伸展,抵抗に対し急激に加減速することで起こる一般的な外傷である.障害の程度により軽度(I度)から重度(III度)に分けられる.損傷の重度に応じて支持的治療と時間の経過で自然治癒するかもしれないが,手術での修復や固定,リハビリテーションが必要な場合もある.一般的には病歴と身体所見で臨床診断がなされる.
 
キーワード
大腿内側広筋
股関節内軟部組織損傷
上腕二頭筋腱断裂
上腕二頭筋
大腿二頭筋
腓腹筋損傷
腓腹筋
I度損傷
II度損傷
III度損傷
鼠径部損傷
鼠径部痛
ハムストリング挫傷
ハムストリング断裂
高位ハムストリング挫傷
脛骨内側縁症候群
内側脛骨ストレス症候群
筋損傷
筋挫傷
筋断裂
四頭筋損傷
四頭筋腱断裂
上腕二頭筋長頭断裂
縫工筋損傷
半膜腱
半腱様筋
脛骨前部痛
ヒラメ筋
スポーツヘルニア
腱断裂

臨床像  
    筋挫傷は筋肉腱単位への過度の伸展や負荷により急性に起こる外傷である.自動車事故においては頸部のむち打ち型の受傷機転を伴って僧帽筋や脊柱旁筋に挫傷をきたすことがある.またテニス等のスポーツ中や加速動作,ランニングにより大腿前部,後部のハムストリングス群,股関節部や腓腹筋の挫傷も起こりうる.疼痛や張りは筋肉を使用すると増悪し安静により改善しうる.上腕二頭筋腱断裂等重度の損傷では疼痛は急激かつ動かせない状態となる場合もある.筋肉の中心部は部分的に断裂し,突然の痛みとともに動かせなくなる.断裂はしばしばかなりの出血を伴って明らかな血腫を形成し,その部位を腫脹させるだけでなく結合組織面に沿って剝離するように広がるため,受傷部位から離れたところに皮下出血を形成する.完全な断裂は筋肉の腱部分でより起こりやすい.この場合即座に筋肉は動かせなくなり,断裂部分の端は収縮するため変形や膨らみを生じる.
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