著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:池田貴夫(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
概要
ボクサー骨折は,通常,硬い物を殴打することで発生する.皮膚と軟部組織を慎重に診察することが重要であり,少しでも傷があればヒトによる咬傷(喧嘩による咬傷,ファイトバイト)を考慮すべきである.さらに,指の配列と回転性の変形に対する評価が重要である.文献により賛否両論であるが,40度までの掌側への偏位は整復を必要としないと昔からいわれている.それより大きな角度の偏位,または異常回転を伴う骨折は,シーネ固定の前に整復を行うべきである.シーネ固定は,典型的には第4・5指のPIP関節を90度屈曲位にした状態での尺側溝型シーネであるが,バディテーピングとパッドが適切な場合もある.必要に応じて精神医学的支援/アンガーマネジメントを検討する.
キーワード
アンガーマネジメント
第5中手骨骨折
ボクサー骨折
遠位第5中手骨
ファイトバイト
殴り合い
中手骨骨折
握り拳によるパンチ
整復