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著者:Daniel Wolfson and Nathaniel Moore
翻訳:山岸雅人(奈良県総合医療センター 集中治療部)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
根尖周囲膿瘍または歯の膿瘍に伴う急性の顔面痛または歯痛を有する患者の管理について説明する.歯痛を抑える最も手っ取り早い方法は,歯神経ブロックである.通常,痛みを抑えるには,NSAIDsとアセトアミノフェンの併用で十分である.蜂窩織炎,全身性の病変,進行性の腫脹または開口障害が併発していない限り,根尖膿瘍の治療に抗生物質は必要ない.
 
キーワード
オピオイドによる疼痛管理の代替手段
歯膿瘍
虫歯
歯神経ブロック
歯の痛み
顔面痛
歯肉膿瘍
根尖周囲膿瘍
歯周炎
歯髄炎
歯膿瘍

臨床像  
    患者は,顔面または歯の持続する激しい痛みを訴え,しばしば顔面腫脹,局所リンパ節腫脹,蜂窩織炎を伴い,重症感を示すことがある.痛みは,かじりつくような痛み,ズキズキする痛み,または鋭く射るような痛みである.虫歯は明らかな場合もあれば,明らかでない場合もある.痛む原因となる歯を叩打すると,疼痛が増大する(46.1).激しい歯痛は温度変化,特に冷たい飲み物によって悪化することがある.一方で,歯髄の壊死のために温度感受性がなくなることもある.頰側または口蓋側歯肉に波動性のある膿瘍が触知されることがあるが,通常は頰側に向かって広がり歯肉-頰移行部まで及ぶ.
     
    正常な歯の解剖学的構造(46.2)と,それに続く根尖周囲膿瘍および蜂窩織炎(46.3)の発生を参照.
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