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著者:Mark Bisanzo and Kurt Eifling
翻訳:宮岡慎一(東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
救急医療の現場で見られる頭部や体,小児のシラミ症について実践的な見地から説明する.
 
キーワード
コロモジラミ(単数)
コロモジラミ(複数)
アタマジラミ
ケジラミ
虫卵(ニト)除去
虫卵
ケジラミ症
シラミ症
アタマジラミの成虫
ケジラミの成虫(カニシラミ)

臨床像  
    アタマジラミやケジラミは患者に感染することでさまざまな不快感を引き起こすため,迅速な治療を求められることが多い.患者は時に非常に強い掻痒感を自覚し,また自分の体についていたアタマジラミやケジラミを診察室にもってくる場合がある.アタマジラミは通常,3~12歳の小児に好発する.
     
    アタマジラミの成虫(Pediculus humanus capitis)を見つけることは時に困難を極めるが,それらの卵形で淡い灰色の卵(ニト)に関しては耳の上部から後頭部までの範囲を観察することで容易に見つけることができる.感染により二次性の膿痂疹や癤が生じることもある.
     
    ケジラミの成虫(Pthirus pubisまたはカニシラミ)は比較的見つけやすいとされているが,淡い黄灰色のため実際は発見しづらいことが多い.寄生された部位に存在する小さな黒い点は,成虫のシラミにより吸引された血液か,その排泄物を表している.シラミが寄生した部位には皮内出血を表す青斑(青褐色の斑)が見つかることもある.ケジラミは陰部だけに寄生するわけではなく,体毛,眉毛,まつ毛(まつ毛シラミ症)等他の部位の短い毛髪にも寄生しうる.
     
    拡大鏡で成虫,幼虫または生きている虫卵を同定して診断を確定する(176.1).
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