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著者:Alison Sullivan and Katherine A. Walsh
翻訳:佐々木暁(倉敷中央病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
筋骨格系の胸痛の診断と治療について説明する.
 
キーワード
胸痛
肋軟骨炎
筋骨格系胸痛

臨床像  
    典型的には患者は40歳未満であり,断続的で刺すような胸痛が1日以上持続すると訴える.この疼痛は,軽症の外傷,頑固な咳嗽,何か特別な運動や過度な肉体労働に続いて生ずることがある.症状は胸骨右縁ないし左縁に限局し,深吸気,体位変換,体幹部をひねる動き,抵抗に対して強く押すあるいは引く,頭上に手を伸ばす等の動きで悪化することがある.疼痛の原因について患者は心配しがちである.通常嘔気,嘔吐,発汗,呼吸困難は伴わず,ほとんどの患者に有意な心疾患のリスクはない(胸骨に連結する)胸部前方中央の肋軟骨部分は強く触診することで広汎に痛みが誘発されるが,腫脹や発赤はなく,自覚する疼痛部位に一致している.それ以外にも胸郭前方の肋骨部,剣状突起,胸椎が疼痛部位でありうる.それ以外の身体診察は正常であり,パルスオキシメトリーを含むバイタルサインも正常である.
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