Online eBook Library
著者:Daniel Barkhuff and Skyler Lentz
翻訳:田中庸介(倉敷中央病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
麦粒腫(「ものもらい」ともよばれる)を疑わせる結節性の赤い有痛性の眼瞼腫脹を訴えて患者が受診する.ほとんどの症例は,点眼抗菌薬使用の有無にかかわらず,温罨法で改善する.改善が得られない症例では排膿が必要となることがある.より重篤である眼窩の深部感染症や表在性蜂窩織炎では抗菌薬の全身投与が必要とするため,これらの徴候を見逃さないようにする.
 
キーワード
霰粒腫
慢性肉芽腫
外麦粒腫
眼瞼蜂窩織炎
眼瞼腫脹
Zeiss腺とMoll腺
麦粒腫
内麦粒腫
マイボーム腺炎
眼窩周囲蜂窩織炎
酒さ
麦粒腫

臨床像  
    患者は,眼瞼の発赤,結節を伴う腫脹,痛みを訴えて来院するが,これはまつ毛の根元の場合(→Stye:麦粒腫,external hordeolum:外麦粒腫)もあれば,眼瞼の奥深く(→meibomianitis:マイボーム腺炎,internal hordeolum:内麦粒腫[眼瞼を反転させるとよく観察できる])のこともある.結膜炎や排膿を伴うこともある.場合によっては,眼瞼全体の浮腫や紅斑(→蜂窩織炎)を訴えることもある.過去にも同様の症状があった可能性がある.
     
    診察では,圧痛を伴う局所の腫脹病変を発見できることが最も一般的であり,眼瞼の内側または外側のいずれかで大きくなって自壊することが多い(図20.1).
    閲覧にはご購入・ログインが必要となります。

    ご購入はこちら
    ログインする