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著者:Mark Bisanzo and Kurt Eifling
翻訳:伊丹和喜(東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
救急医療の現場でみられるような寒冷障害について,実用的な見地から説明する.
 
キーワード
水疱
凍傷
軽度寒冷障害
軽度低体温症
凍瘡
予防
予後指標
再凍結
復温

臨床像  
    軽度寒冷障害は,鼻の先や耳等の皮膚表面が,表皮が凍るほど冷たい環境に曝されたときに発生する.これらの顕著な露出面は蒼白であり,感覚異常やしびれを生じるが,柔軟性は保たれる.復温すると充血し,通常は激しい痛みを伴う.凍瘡は,氷点以下に(しばしば繰り返し)曝されることによって引き起こされる炎症性の皮膚損傷であり,特発性の場合や結合組織疾患,クリオグロブリン血症に続発する場合もある.
     
    表在性の凍傷は,真皮の部分的凍結または全層凍結のいずれかである.凍結した表面は白または斑状にみえ,パン生地のような感触や硬さがあり,鈍感である.復温により紅斑や浮腫を生じ,激しい痛みを伴う(171.1).水疱形成は,より深い部分層の凍傷では24~48時間以内に起こる.
     
    深部体温が32~35℃の患者は軽度の低体温症と考えられ,頻呼吸,頻脈,構音障害,震えを示すことがある.
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