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著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:日比野将也(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
単関節炎には,軽いが苦痛を伴うものから関節の予後を悪化させるものまで,多くの病因がある.臨床医は,考えられる病因を理解し,それぞれに関連する病歴と身体所見を知り,診断するために必要な技術を身につけていることが重要である.
 
キーワード
急性単関節炎
足関節
関節炎
関節穿刺
結晶誘発性軟骨石灰化症
結晶
肘関節
淋菌性関節炎
淋菌性単関節炎
痛風
痛風性関節炎
炎症性関節炎
関節液
関節腔
膝関節
ライム病
ライム病関節炎
単関節疾患
単関節滑膜炎
単関節
ムチンクロットテスト
変形性関節症
偽痛風
化膿性関節炎
肩関節
ストリングテスト
股関節滑膜炎
手関節

臨床像  
    患者は,1つの関節が急激に発赤,腫脹,熱感,痛み,こわばりを訴え,最小可動域(ROM)で痛みを伴う.発熱と局所の熱感を伴う急速な発症様式は,化膿性関節炎の可能性を示唆する.単関節の派手な滑膜炎で,痛みは比較的少ないが,関節は熱感があり,特に膝に大量の関節液貯留がある場合は,ライム病の典型像である.移動性の腱炎や関節炎は,しばしば淋菌性単関節炎に先行する.過去に同様の発作,特に第1中足指節関節(MTP関節)に関節炎の既往がある場合は,痛風性関節炎の可能性を示唆する.再発性の膝の腫脹および軽度の紅斑で,過労や軽度の外傷後に徐々に発症する場合は,変形性関節症や偽痛風の可能性が高い.
     
    3歳から10歳の間の子どもが,足を引きずったり歩けなかったりする場合,股関節の一過性の滑液包炎,そしてより重篤な疾患である化膿性関節炎の可能性がある.
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