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Part 9 > 第117章 (急性)腰椎捻挫(機械的腰痛,仙腸関節機能障害)

著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:日比野将也(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
腰痛はありふれた主訴であり,多種多様な病態生理による原因が存在する.正確な病歴聴取と身体診察,検査により,緊急の疾患を除外し,適切な評価と治療を開始することができる.
 
キーワード
ぎっくり腰
急性仙腸関節痛
背部損傷
馬尾症候群
椎間板ヘルニア
薬物依存
踵歩行
腰痛
詐病
機械的腰痛
神経根圧迫
神経因性跛行
根性背部痛
神経根症
危険なサイン
仙腸関節障害
仙腸関節痛
仙腸関節炎
脊柱管狭窄症
下肢伸展挙上
つま先歩行

臨床像  
    物を持ち上げる,くしゃみをする,腰を曲げるといった動作の後,患者は突然または徐々に,腰の片側または両側に持続した痛みを感じるようになる.時に,この痛みは激しくなり,日常生活に支障をきたす.通常は横になると改善し動くと悪化し,腹部や大腿部に放散することがあるが,それより広範囲に放散することはない.骨損傷を疑うに足る明らかな外傷(例:落下や直撃等)がなく,骨疾患の可能性を高める全身疾患の証拠もない(例:骨粗鬆症,転移性骨腫瘍,多発性骨髄腫).身体診察では,傍脊柱筋の攣縮が見られることがある(すなわち,患者が仰臥位のときや,その場で足踏みをするときのように反対側の筋肉群も収縮した状態であっても弛緩しないで攣縮したままの状態)が,腰椎の棘突起に圧痛点はなく,膝より下の皮膚分節(デルマトーム)に痛みや感覚異常等の神経根徴候もなく(特に下肢伸展挙上の場合),足の筋力低下やアキレス腱反射の喪失もない.仙腸関節の触診や叩打にて圧痛点がみられることがある.
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