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著者:Evie Marcolini and Matthew S. Siket
翻訳:鷲崎智行(名古屋掖済会病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
薬物による急性ジストニア反応の患者を認識し,管理する最も効率的かつ効果的な方法を説明する.
 
キーワード
薬物による急性ジストニア反応
頰舌の症状
発話困難
薬物反応
ジストニア
抗精神病薬に対するジストニア反応
顔面のひきつり
頸部の過伸展と側屈
不随意運動
眼球運動異常
後弓反張
姿勢異常
向精神薬
斜頸の症状
骨盤部の捻転症状
上方視

臨床像  
    抗精神病薬や他の薬剤によるジストニア反応を呈する患者は通常,姿勢異常,顔面のひきつりや不随意な筋肉運動,または発話困難等で救急外来や救急医療センターを受診する.疼痛はあってもごくわずかである.下顎,舌,唇,喉,および頸部の筋群が頻繁に侵され,頸部の過伸展と側屈,上方視が典型的な症状である(1.1).病歴はしばしば聴取できない.その原因として,そもそも患者が発話できない場合,知らずにフェノチアジン系薬やブチロフェノン系薬を服用している場合(例えば,ヘロインにハロペリドールが添加されていた等),違法薬物や向精神薬の使用を認めない場合,症状と薬剤服用との関連を認識していない場合(例えば,悪心や嘔吐の治療のためにプロクロルペラジンを単回服用する等),といった可能性がある.典型的なジストニア反応は,プロクロルペラジン(Compazine),ハロペリドール(Haldol),クロルプロマジン(Thorazine),プロメタジン(Phenergan),およびメトクロプラミド(Reglan)〔訳注:括弧内はそれぞれ製品名〕によって起こる可能性が最も高いが,その他にも被疑薬は多く,ベンゾジアゼピン系薬や抗ヒスタミン薬といった頻用薬も含まれる.急性ジストニア反応は通常,以下の症状の1つ以上を示す.
     
    頰舌部の症状:舌の突出する感覚または引っ張られる
     
    感覚斜頸:頸部の捻転または顔面筋の痙攣
     
    眼球運動異常:眼球彷徨または偏視
     
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