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著者:Daniel Wolfson and Nathaniel Moore
翻訳:福本綾香(熊本赤十字病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
急性口蓋垂浮腫の診断と管理について概説する.口蓋垂のみに急性の浮腫を呈する.ほとんどは軽度の症状で臨床経過も良性であるが,気道障害につながる重篤な症例もある.アレルギー反応に準じて治療を行っても反応しない場合もあるが,試してもよい.考えられる病因として,ACE阻害薬による血管浮腫,遺伝性血管浮腫,I型(即時型)アレルギー,または連鎖球菌を含む感染が挙げられる.十分な期間経過観察し,帰宅前に腫脹の改善またはそれ以上の増大がないことを確認する.
 
キーワード
ACE阻害薬
血管性浮腫
遺伝性血管神経性浮腫
下咽頭浮腫
クインケ病
連鎖球菌
腫れた口蓋垂
口蓋垂水腫
口蓋垂浮腫

臨床像  
    患者は喉の異物感,膨満感またはしこり等を訴え,声のくぐもりや喉の詰まりを伴うこともある.鏡を見た後に喉の奥が腫れているのに気づく場合もある.咽頭を診察すると,口蓋垂はぶよぶよして腫れ,青白く,やや半透明でゼラチン状に見える(口蓋垂水腫).腫れが悪化すると,口蓋垂は舌の上に乗るようになり,呼吸に伴って前後することがある.発疹または瘙痒,疼痛,発熱,呼吸困難を伴うことはなく,舌,舌下部,軟口蓋,扁桃といった喉頭蓋以外の部位に浮腫を生じることはない.
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