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著者:Daniel Wolfson and Nathaniel Moore
翻訳:米山雅章(奈良県総合医療センター救命救急センター 診療部)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
歯冠周囲炎は,一部萌出した歯または埋伏した歯(通常は智歯である第3大臼歯)を覆う歯肉組織が炎症を起こすことによって生じる,特殊なタイプの急性歯周膿瘍である.歯科医師へ紹介が困難な場合は,外科的に被覆粘膜を切除することで疼痛を軽減できる.
 
キーワード
急性歯周膿瘍
抜歯
歯痛
歯肉弁
歯肉弁
埋伏第3大臼歯
被覆粘膜切除術
被覆粘膜
一部萌出した臼歯
歯冠周囲炎
歯周膿瘍
開口障害
智歯

臨床像  
    典型的には患者は17~29歳で,一部萌出または埋伏した第3大臼歯(智歯)周囲の疼痛を伴う腫脹および感染徴候を主訴に受診することが多い.同部位から滲出した膿による嫌な味がする場合もある.疼痛は非常に強く,頸部,咽頭,耳,口腔底に放散することがある.時に開口障害(顎が数mm以上開けられない)や咬合時の痛みがある.感染部は発赤,腫脹があり,歯肉弁の下に,一部萌出した歯が認められることがある(47.1).歯肉弁を引っ張ると排膿がみられることがある.歯の打診時には疼痛はないことが多い.
     
    被覆粘膜(歯肉弁)の腫脹が比較的軽度でも,下顎の第3大臼歯領域に強い疼痛を伴うことがある.進行した症例では,頸部リンパ節腫脹,発熱,倦怠感がみられることがある.重症例では気道通過障害を伴うこともある.
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