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著者:Daniel Wolfson and Nathaniel Moore
翻訳:松岡慶朗(熊本赤十字病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
顎下腺からワルトン管に好発する唾石症または唾液管結石について概説する.患者は典型的に,食事中に顎の下に突然急速な腫脹ができたとして受診する.ほとんどの症例は,水分補給,温湿布,唾液分泌促進等の保存的治療で管理できる.全身性の感染症状がある場合は,唾液腺炎を疑い,抗生物質で治療する.重症の場合は,抗生物質の点滴治療と入院を考慮する.
 
キーワード
高アミラーゼ血症
MR唾液腺造影
おたふくかぜ
唾液管結石
唾液腺腫脹
唾液腺炎
唾液腺内視鏡検査
唾液分泌促進物
唾石症
ステンセン管
ワルトン管

臨床像  
    唾液管結石はあらゆる年齢層の患者でみられるが,30~60歳の男性に最も多くみられるほとんどの唾液管結石は,顎下腺から伸びるワルトン管に発生する.食事中に顎の下に突然急速な腫脹ができたとして受診することが典型的である.腫れは痛みを伴うことがあるが,炎症を起こすことはなく,通常は数時間でおさまる.この腫れは断続的で,食事のたびに起こるとは限らない.感染が起こることがあり,痛みの増強,強い圧痛,紅斑,発熱も出現する.このような状況では,唾液腺を圧迫した際に管の開口部から膿が出ることがある(57.1).
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