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著者:Evie Marcolini and Matthew S. Siket
翻訳:鷲崎智行(名古屋掖済会病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
急性過換気症候群患者の初期評価と治療について説明する.似たような症状を呈するが,異なる評価と管理が必要となる疾患群に注意する.
 
キーワード
不安
過換気症候群
過換気

臨床像  
    過換気症候群を呈する患者は,典型的には,不安な表情で呼吸困難を呈し,十分に吸気ができない感覚にとらわれ.また,動悸,めまい,強い不安,恐怖,胸痛や腹痛,口や指の周囲のしびれや麻痺,場合によっては手足の屈曲痙攣(carpopedal spasm)等も起こす(図3.1).呼吸数の増加,1回換気量の増加,頻繁なため息等で換気量が増加する.これらの他に特徴的な身体所見はないが,感情に作用する誘因や過去の同様の出来事が明らかになることがある.身体が二酸化炭素濃度を正常範囲まで上昇させようと働き,患者は過換気と低換気を交互に起こしたり,短時間の無呼吸を起こしたりする.この低換気・無呼吸は突然かつ一過性で,酸素飽和度の低下は伴わず,直前・直後に深い過換気を伴うことが通常である.
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