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著者:Mark Bisanzo and Kurt Eifling
翻訳:森田智也(東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
海の近くにある救急現場では,海水の中を遊泳した後に起きる皮膚科疾患に遭遇することがある.海水浴皮膚炎もその1つである.
 
キーワード
セルカリア皮膚炎
クラゲ刺傷
刺胞
住血吸虫
Sea Lice
海水浴皮膚炎
刺胞毒をもつサンゴ
水泳選手のかゆみ

臨床像  
    患者は,時に蚊に刺されたような赤く腫れ上がり強いかゆみや痛みを伴う発疹を訴えて受診する.それらは時に癒合傾向であり,水着で覆われていた領域(180.1)に認める.これは,いわゆる「sea lice」〔訳注:チンクイ,ゾエア〕が活動している期間に,カリブ海またはメキシコ,フロリダ,ロングアイランド等で海水浴をした数時間後に発症する.皮膚が露出した部分には病変がみられない.症状は水中でチクチクとした痛みを感じることから始まり,水着を着たままシャワーを浴びると,かゆみや灼熱感が顕著になる.症状は通常数日で自然に消失する.しかし,一部の患者(特に小児では)は,曝露した約10日後に重度な遅延型過敏反応を生じることがある.この発疹は,病変がなかった部位にも広がり,強いかゆみや倦怠感,発熱,悪寒,吐き気,頭痛を訴えることがある.流行期は3~8月で,ピークは5月である.
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