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Part 11 > 第184章 ウルシ類によるアレルギー性接触皮膚炎(ツタウルシ,アメリカツタウルシ,ドクウルシ)

著者:Mark Bisanzo and Kurt Eifling
翻訳:森田智也(東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
人口の70%がウルシの化合物に敏感であるため,これらによるアレルギー性接触皮膚炎は多く見かける.さまざまな治療により症状を軽減できるが,重症例ではコルチコステロイドの全身投与が必要となる場合がある.
 
キーワード
黒漆
接触皮膚炎
顔面浮腫
性器浮腫
ライムジュース
線状の発疹
眼窩周囲浮腫
植物性光線皮膚炎
ツタウルシ
アメリカツタウルシ
ドクウルシ
掻痒感を伴う皮疹
掻痒感
ウルシ皮膚炎
ウルシによるアレルギー性接触皮膚炎
トキシコデンドロン(ツタウルシ)
紫外線
ウルシオール

臨床像  
    患者は,しばしば隆起した病変に水疱形成を伴い,強い掻痒感を伴い多くは線状の発疹を訴える.最終的には,ハチミツ色の痂皮と小水疱が癒合し,大きな水疱を形成する(184.1).重症の場合には,強い浮腫を認めることがあり,特に顔面,眼窩周囲(図184.2),性器にできやすい.一般的に,角質層が厚い手掌や足底にはできにくい.炎症は通常5日でピークに達し,亜急性期には腫れや水疱がおさまり,痂皮し鱗屑が生じる.発赤とかゆみは残存することがある.患者が掻破することで,細菌による二次感染を引き起こすこともある.
     
    患者はツタウルシやアメリカツタウルシ,ドクウルシ等に直接接触したかは覚えていないものの,発症の数時間前から4日前に畑や庭で作業していたといった病歴をとることができる.一般的には反応時間が短いほど個人の感受性が高く,年齢とともに低下する.アレルギー性接触皮膚炎のほとんどの症例は,10~14日後に消失し始める.
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