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著者:Philip M. Buttaravoli and Kevin J. Brochu
翻訳:沢田孝平(宇治徳洲会病院 救急総合診療科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
海洋生物による刺傷は沿岸部だけでなく,内陸部でも水族館愛好家が有毒動物に触れると見られることがある.本章では軽微な刺傷についてのみ説明する.刺傷を行う動物の同定よりも治療に焦点を当てる.
 
キーワード
イソギンチャク
ナマズ
刺胞動物
火炎サンゴ
ヒドロ虫
色素沈着
クラゲ類
ミノカサゴ
マクロ貫通
海洋細菌
海洋刺傷
ミクロ貫通
刺胞不活化
刺胞
疼痛コントロール
カサゴ
ウニ棘
エイの棘
エイ
刺傷
触手
毒の不活性化

臨床像  
    海洋生物と接触した後,患者は局所的な痛み,腫れ,皮膚の変色のために医療機関を受診することがある.沿岸地域ではより一般的であるが,海水水槽で飼育されている動物を扱うことによっても刺傷が起こることがある.海洋動物の刺傷は大きく2つのカテゴリーに分けられる:マクロ貫通とミクロ貫通である.マクロ貫通は棘のある魚や軟体動物と接触した後に発生し,目に見える組織欠損(図143.1)を残す針や棘によるものである.ミクロ貫通は,表皮の下に毒を送り込むために設計された細胞性のばね仕掛けの銛である刺胞(図143.2143.4)を含む刺胞動物との接触によって発生する.管理は根本的に異なる.一般に動物の正確な識別は必要ない.
     
    イルカンジ症候群,痙攣,麻痺等の重度の全身症状を引き起こす刺傷や,魚介類(例:シガテラ,麻痺性/神経毒性/麻痺性貝毒)の摂取による中毒は本章の範囲外であり,ここでは説明しない.
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