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著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:大野孝生(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
頸椎挫傷(むち打ち)は,自動車事故やコンタクトスポーツでよく見られる損傷である.患者は典型的に頸部の痛みと圧痛を訴える.NexusまたはCanadian C-spine ruleのいずれかの診断ツールによって器質的疾患の疑いを除外することができる.できない場合は,頸椎骨折を除外するために画像検査(X線またはCT検査)を受ける必要がある.また,発症機序と主症状に基づいて,併存する閉鎖性頭部外傷を評価する必要がある.患者が臨床的または画像検査で異常がないことを確認した後は,鎮痛と予備的ガイダンスを行うべきである.今後数日間で痛みが悪化する可能性があることを患者に知らせるべきである.
 
キーワード
腕神経叢損傷
バーナー症候群
カナダのCスパイン
カナダのCスパインルール
頸椎固定
頸筋
頸椎
頸椎挫傷
頸椎捻挫
遅発性疼痛
屈曲/伸展損傷
軽度の頸部損傷
ネクサス
頸部過伸展
頸部過屈曲
頸部痛
ソフトネックカラー
スティンガー
むち打ち

臨床像  
    激しい頸部の過伸展とその後の過屈曲を引き起こす機序によって,患者は頸部痛を訴える.これは,自動車事故で車両が後ろから衝突された場合に最も一般的にみられるが,スポーツ外傷や転倒でもこの損傷を引き起こす可能性がある.患者は受傷した直後に急性の頸部痛を訴えて来院する場合や,翌日に頸部のこわばりと疼痛の増悪を訴えて来院する場合,また,後日,受傷に関する書類の作成をしてもらうために医療機関を受診する場合もある.損傷は,頸部が急な伸展と屈曲を受けたときに発生し,椎間関節,椎間板,靱帯,頸筋,または神経根に損傷を負った可能性がある.他の捻挫や挫傷に共通するように,こわばりや痛みは受傷後1~3日でピークに達する傾向がある.
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