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Part 9 > 第98章 ボタン穴変形(ブートニエール変形,ブートニエールフィンガー)

著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:池田貴夫(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
ボタン穴変形は,初診時にはほとんどわからない遅発性の合併症である.すべての掌側PIP脱臼で疑われるべきであり,典型的には球技や格闘技等の活動による指への直接打撃に起因する.PIPで圧痛が認められる場合は,修正Elson検査で中央索損傷の可能性を評価すべきである.中央索損傷が疑われる場合は,PIPをシーネ固定し,MCPとDIPを自由に動かせるようにするべきである.DIPの伸展屈曲を奨励すべきである.また,これらの患者は評価と外科的治療のために手の外科医に早急に紹介する必要がある.
 
キーワード
ボタン穴変形
ボタン穴指
ボタン穴外傷
中央索
中央索破裂
エルソン試験
指の伸展機構
伸筋腱
PIP関節損傷
側索
PIP関節
近位指節間関節
偽ボタン変形
掌側PIP脱臼

臨床像  
    部分的または完全に伸展した指で突き指をする(その結果,近位指節間[PIP]関節の過屈曲が生じる),またはその関節に直接外傷を負った後,PIP関節に痛みと腫脹を患者は自覚する.このような損傷は,手を広げた状態でのブロッキング(防御)技術を使用するバスケットボール選手や格闘家に見られる他,PIP関節を踏まれたり,PIP関節の掌側脱臼をした後にも見られる.
     
    圧痛は中節骨の基部の背側で最も強く,中節骨を抵抗に対して伸展する力が弱く,痛みも伴う.古典的なボタン穴変形が受傷直後に認められることはまれである.したがって,早期の診断と介入がこの変形の発生を防ぐ鍵となる.X線写真は通常正常である.
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