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著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:星長俊輝(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
足底筋膜炎は,足底の痛みの原因として一般的であり,しばしば日常生活に支障をきたす.スポーツ選手(特にランナー),30歳以上の人,長時間立っている人,肥満に多くみられる.朝起床後の1歩目と長時間座った後の足底の痛みが特徴的である.患者は一般に足底筋膜の起始部にピンポイントの圧痛がある.治療は市販の鎮痛薬,安静,ヒールクッション,マッサージ,アイシング,減量,ストレッチや強化運動を行う.これらがうまくいかない場合はステロイド注射を試みることもあるが,これは足底筋膜の断裂のリスクを伴う.
 
キーワード
筋膜炎
ファットパッド症候群
踵痛
踵骨棘
足底筋膜
足底筋膜炎
足底筋膜症
足底筋膜破裂
内側踵骨結節圧痛
踵骨の内側足底結節圧痛

臨床像  
    患者が病院を受診するのは,踵の痛みが徐々に増悪し,通常の日常生活に支障をきたすほどに進行するためである.この筋膜炎は歩ける人なら誰でも発症する可能性があるが,スポーツ選手(特にランナー),30歳以上,長時間立ち仕事をする人,体重の重い人に多く発症しやすい.原因となる外傷のエピソードはない.最も特徴的な病歴は,起床後に1歩踏み出したときの踵の足底部の激痛である.歩くことで徐々に改善するが,日が進むにつれてじんわりと痛みが増すことがある.患者が座っていた状態から歩き出したときにも疼痛が出現する.踵は内側踵骨結節を触診すると圧痛があり,足首と足指,特に母趾の背屈によって足底筋膜に緊張が生じることで痛みが悪化することがある.しばしば中筋膜も触診すると圧痛がある.一般に腫脹や熱感,変色はない.
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