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著者:Philip M. Buttaravoli and Kevin J. Brochu
翻訳:奥村尚稔(福知山市民病院 総合内科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
爪下斑状出血は,急性期の介入を必要としないため,爪下血腫とは異なる.鑑別と治療アプローチについて説明する.
 
キーワード
青褐色爪下斑状出血
爪の外傷
jogger’s toe
爪下斑状出血
爪下血腫
爪下悪性黒色腫
tennis toe
穿孔術

臨床像  
    手の爪が引き出しに挟まったり,重い物にぶつかったり,軽度から中等度の挫滅傷に遭う.疼痛は,最初は強いが,数分から30分で速やかにおさまる.通常,診察時には軽度の疼痛と圧痛しかない.爪の下(155.1)が薄い褐色や青褐色に変色している.患者は血抜きが必要と思うかもしれない.
     
    同じような,しかし痛みのない状態は,足趾の爪に繰り返し軽微な外傷を受けた場合にも起こりうる.これは,スポーツ中に,テニスコートやバスケットボールコート等で急に足を止めた結果,競技者の足の指が靴の先芯に急速に押し込まれた場合に起こりうる(tennis toe).ジョギングもこのようなつま先の損傷の原因となることがある.患者はつま先の一時的な疼痛を訴えることがあるが,その後疼痛は消失する.診察すると,爪の下に薄い茶色または薄い青褐色の変色が見られる(図155.2).
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