著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:清水宏康(清水クリニック)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
概要
膝の捻挫は救急外来でよくみられる症状である.4つの主要な靱帯構造(前十字靱帯,後十字靱帯,内側側副靱帯,外側側副靱帯)と内側半月板および外側半月板があり,いずれも損傷のリスクがある.損傷のメカニズムから,最も可能性の高い損傷部位を特定できることが多い.ひどい腫脹があったり,「ポンと弾ける」感覚があると,高度または完全な靱帯断裂を疑う.完全な靱帯断裂であってもX線写真は正常な場合がある.高度の断裂が疑われる場合,患者は1週間以内に整形外科に紹介されるべきだが,緊急でのMRI撮像は必要ない.両十字靱帯(前/後十字靱帯)断裂が懸念される場合,血管損傷のリスクが高く,血管損傷の徴候がある場合,医療者は血管造影,または緊急コンサルテーションを検討すべきである.
キーワード
前十字靱帯
両十字靱帯損傷
関節液貯留
関節血腫
膝外傷
膝捻挫
Lachmanテスト
外側側副靱帯
外側半月板
靱帯損傷
McMurrayテスト
内側側副靱帯
内側半月板
半月板
軽度(I度)の捻挫
中等度(II)の捻挫
多靱帯損傷
オタワ膝関節ルール
腓骨神経損傷
後十字靱帯
後方引き出しテスト
後外側辺縁膝関節損傷
後方落ち込み徴候(サグサイン)
重度(III度)の捻挫
外傷性膝関節腫脹
血管損傷