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著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:加藤秀隆(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
ガングリオン嚢胞は関節包や半月板,腱鞘,靱帯にできるよくある良性の嚢である.手首の背面が最も多い.急性または慢性(時には数年にわたって)どちらでも発症する.身体所見で診断でき,通常は画像検査は不要である.保存的治療が選択肢となりうるが,煩わしさや不快感がある場合は穿刺をしてもよい.場合によっては嚢胞除去のために整形外科への紹介が必要となることがある.
 
キーワード
穿刺
良性
保存的治療
ガングリオン
ガングリオン嚢胞
粘液性嚢胞

臨床像  
    患者はゴム状で円形の腫脹(手首の背側や掌側,手首の屈筋腱鞘にできることが多い)を心配して来院する.ガングリオン嚢胞は不意に出現したり,数年前から存在していたり,大きさが変化したり,突然改善したと思えばほとんど同じ場所に徐々に再燃したりする(111.1).患者が最初に気づくのは,軽い外傷がきっかけであることが多い.どの年齢でも発症するが,中年期で最も多い.
     
    通常,圧痛や炎症,機能障害はほとんどないが,疼痛,錯感覚,運動制限,脱力等を伴うことがある.多くの場合,患者はしこりの存在が気になるだけである.
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