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Part 9 > 第110章 深指屈筋腱剝離—末節骨(スプレーフィンガー,ジャージーフィンガー)

著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:加藤秀隆(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
一般的にはスプレーフィンガーまたはジャージーフィンガーとよばれ,転倒時やフットボールでジャージをつかんだりした時にDIP関節が無理やり過伸展した結果生じる.握り拳をつくろうとしてもDIP関節が屈曲することはできない.X線写真で剝離骨折が明らかになることがあるが,多くの場合は正常である.この損傷が疑われる場合,患者の疼痛コントロールのために副子固定をし,3週間以内に固定のために手の外科医に緊急で紹介するべきである.
 
キーワード
指尖損傷
深指屈筋腱剝離—末節骨
DIP屈筋腱剝離
つかむことによる損傷
ジャージーフィンガー
スプレーフィンガー

臨床像  
    患者が後方転倒し,床に指先をぶつける等して遠位指節間(DIP)関節を突然無理やりに過伸展して受傷する.また,フットボール選手がボールを持っている選手にタックルしようとして,ジャージやベルトに1本の指の末節骨を引っかけるだけでも生じることがある(図110.1).環指は特に受傷しやすい.どちらの機序でも末節骨の屈筋腱付着部が剝離する可能性がある.患者はブチッと音がしたように感じ,その後すぐに疼痛と腫脹を自覚する.末節の指腹は著名に腫大し,しばしば斑状出血を伴う.患者はDIP関節が能動的に屈曲できないことに気づかないことが多い.
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