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著者:Katherine Dolbec and Joe Ravera
翻訳:冨永聡(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
尾骨骨折は,通常,転倒等の直接的な打撃を受けた際に発症する.X線写真は通常は不要であり,身体診察で尾骨に強い圧痛があれば診断できる.初期治療には,患部の圧力を取り除くこと(座り方の指導,ドーナツ椅子や円座クッション)と鎮痛薬が用いられる.麻薬は便秘を引き起こし,痛みを悪化させる可能性があるため,使用を避ける.保存療法に抵抗性の痛みの場合は,ステロイド注射を検討するか,場合によっては外科に紹介する.
 
キーワード
尾骨痛
尾骨形成術
尾骨
尾骨骨折
転倒
骨折
仙尾骨損傷
ドーナツ椅子

臨床像  
    患者は,しりもちをついたり,仙尾骨部を蹴られたりした後に,座っていると悪化する脊椎の先端(尾骨部)の痛みを訴える.排便時に肛門挙筋や肛門尾骨筋を使用することにより,痛みが増悪することがある.立位での痛みはほとんどまたはまったくないが,歩行は不快な場合がある.大殿筋の一部が尾骨に起始しているため,座った姿勢から立ち上がるときにも痛みが生じることがある.
     
    身体診察では,ピンポイントに圧痛があり,時に尾骨の変形がみられることもあり,これは直腸診で触知することができる(104.1).
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