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著者:Daniel Ackil and Nicholas J. Koch
翻訳:関根一朗(湘南鎌倉総合病院 救急総合診療科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
急性期医療における痔核の初期評価と管理について説明する.
 
キーワード
肛門掻痒症
鮮血の直腸出血
歯状線
浮腫性内痔核
血栓性外痔核切除
外痔核
痔静脈
痔核
内痔核
有痛性痔核
無痛性直腸出血
内痔核の脱出,脱肛
内痔核の絞扼,嵌頓痔核
痔核腫脹
血栓性痔核
血栓性内痔核
血管クッション

臨床像  
    外痔核(74.1)患者は一般に,突然発症する肛門のしこりの仏痛を訴え,その程度は強くなることがある.この種の仏痛は,ほとんどの場合,肛門管内の紫色に見える血栓性痔核である.排便時のいきみ,重い物を持ち上げる作業,妊娠中が誘因になりうるが,ほとんどの場合,誘因は明らかでない.外痔核の腫脹は静脈叢の血栓によって起きる.触診で強い圧痛があり,通常は表面の皮膚にびらんがなければ出血しない.
     
    一般的には,内痔核(74.2)の患者は,排便中または排便後に無痛性(またはほぼ無痛性)の鮮やかな出血を生じて受診する.患者は通常,トイレットペーパーに断続的に点状出血が付着するか,便器に血液が滴り落ちるか,またはその両方に気づく.血液は便の中に混ざることもあれば,便の表面に筋状に付着することもある.脱出した内痔核は,肛門縁の直腸粘膜に覆われた,無痛性で湿った赤い組織の突出として現れる.脱出した内痔核は絞扼性(嵌頓痔核)や血栓性となり,痛みを伴うことがある.
     
    便の滲出や汚染,粘液性分泌物は内痔核と関連することが多いが,外痔核でも起こることがある.これは掻痒感をきたすことがあり,患者が受診するもう1つの理由となりうる.
     
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