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著者:Daniel Ackil and Nicholas J. Koch
翻訳:谷口敦基(湘南鎌倉総合病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
急性期医療における直腸異物の初期評価と管理について説明する.
 
キーワード
肛門不快感
ボディパッキング
腸管穿孔
ディルド
肛門周囲神経ブロック
陰部神経ブロック
直腸異物
直腸異物除去
直腸異物除去のためのフォーリーカテーテルの使用

臨床像  
    直腸異物は,腹痛,肛門直腸痛,便秘,急性尿閉,直腸からの血液や粘液の排出を呈することがある.このような異物は,直接尋ねられない限り患者が病歴を提示しない可能性があるため,診断が困難なことが多い.場合によっては,異物を入れたことを自分から報告しなかったり,異物の上に座ったり落ちたりした等,突飛な説明をしたりすることもある.しかし,偏見のない態度でプライバシーが守られた空間で問診を受ける場合,患者は通常,異物の正確な説明をする.
     
    直腸の異物は,最も一般的には,性的刺激のために患者またはパートナーがディルドやバイブレーター等の物体を直腸に挿入された後,痛みや出血を引き起こしたり,取り出せなくなったりする.恥ずかしさや,患者が異物を取り出そうとトライすることによって,しばしば受診が遅れる.
     
    直腸内の異物は,違法薬物をラテックス製のコンドームやビニール袋に詰めて違法に運搬する「ボディパッキング」等の行為によっても発見される.これらのパックが破裂すると,重大な毒性が生じ,死に至ることがある.
     
    まれに,浣腸の先端や体温計等の医療器具が直腸に迷入することがある.
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