Online eBook Library
著者:Katie M. Wells and Deborah Governale
翻訳:小川健一朗(名古屋掖済会病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
鼻炎は鼻粘膜の炎症である.アレルギー性鼻炎は全身の炎症を引き起こす.ウイルス性疾患に伴う鼻炎になることもある.どちらも対症療法を行う.
 
キーワード
アレルギー性鼻炎
鼻こすり
目の周りのくま
風邪
薬剤性鼻炎
特発性鼻炎
鼻閉
鼻のかゆみ
鼻前庭炎
鼻炎
鼻漏
鼻水
夏かぜ
血管運動性鼻炎
ウイルス性鼻炎

臨床像  
    アレルギー性鼻炎では,典型的には鼻汁(鼻水),鼻づまり,くしゃみ,鼻のかゆみ,目のかゆみを訴える.鼻づまりによる睡眠障害,倦怠感,疲労感,易刺激性,認知障害が生じる場合がある.
     
    典型的なアレルギー性鼻炎患者では,透明な分泌物,鼻甲介の腫脹,青っぽいまたは青白い粘膜がみられる.慢性的な静脈うっ滞が原因と考えられる目の周りのくま(allergic shiners)や,小児では鼻の不快感のために鼻を上下にこするしぐさ(allergic salute)がみられることがあり,これによって時に鼻に持続的な水平方向のしわが生じる.非化膿性分泌物を伴う軽度の両側性結膜炎は,掻痒を伴う場合,アレルギーを強く示唆する.「夏かぜ」が丸1ヵ月続く患者は,アレルギー性鼻炎の可能性が高い.
     
    増悪因子がわかっている場合もあれば,患者の話から示唆される場合もある.一般的なアレルゲンには,空気中の塵ダニの糞便粒子,ゴキブリの残留物,動物のフケ(特にネコやイヌ),カビ,花粉(花粉症という用語の由来となった)等がある.
     
    血管運動性(特発性)鼻炎は,温度や相対湿度の変化,臭い(例:香水や掃除用品等),受動喫煙,アルコール,性的興奮,感情的要因等の環境条件に反応して起こることがある.
     
    閲覧にはご購入・ログインが必要となります。

    ご購入はこちら
    ログインする