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著者:Daniel Barkhuff and Skyler Lentz
翻訳:浦上雄平(倉敷中央病院 救急科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
虹彩炎は,毛様体充血を伴い,局所鎮痛剤によって緩和されない不快感を特徴とする痛みを伴う状態である.精密な眼科検査と視力検査が必要であり,局所の毛様体筋麻痺薬は,痙攣の痛みを和らげるのに役立つ.また緊急で眼科のフォローアップが必要である.
 
キーワード
急性閉塞隅角緑内障
急性前部ぶどう膜炎
前房細胞とフレア
毛様充血
共感性羞明
視力の低下
眼痛
特発性ぶどう膜炎
虹彩毛様体炎
虹彩炎
瞳孔不整収縮
輪部充血
ピンクアイ
後癒着
浅い前房

臨床像  
    患者は通常,数時間から数日前で片側の目の痛み,霞視,羞明を訴えることが多い.発症前に目の充血を数日間認めることもあれば,軽度から中等度の目の外傷歴があることもある.また明らかな目の問題を経験していないこともある.涙が出ることもあるが,通常分泌物はないことが多い.局所麻酔薬を点眼しても眼痛は顕著には軽減されない.角膜と結膜の接合部(角膜輪部)を観察すると,白い強膜を通して,絡んでいる細かい毛様体血管による角膜周囲充血が見える.この輪部の充血である毛様充血は通常,虹彩炎の最も初期の徴候である.倍率10倍の細隙灯顕微鏡検査が役立つことがあるが,通常は近くで診察することで充血は明らかである.虹彩炎が進行すると,虹彩と毛様体の筋肉が痙攣し,不規則な形の反応性の弱い収縮した瞳孔となり,焦点が合わないレンズとなる.細隙灯顕微鏡検査では,前房の透明な房水中(21.1)に白血球または蛋白の浸出液からの光反射が見える(前房細胞とフレア).
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