Online eBook Library
著者:Evie Marcolini and Matthew S. Siket
翻訳:島惇(洛和会丸太町病院 救急・総合診療科)
監訳:渡瀬剛人(藤田医科大学病院 救急医学・総合内科学講座)
 
概要
緊張型頭痛が疑われる患者の急性期の評価と治療について説明する.緊張型頭痛のミミックとなる,より重症な疾患がないかに注意する.
 
キーワード
陽性症状
良性頭痛症候群
頸椎症性神経根症
頭痛
陰性症状
腰椎穿刺
緊張型頭痛
筋膜性疼痛
神経学的陰性症状
神経学的陽性症状
一次性頭痛
レッドフラッグサイン
雷鳴頭痛
トリガーポイント

臨床像  
    患者は,両側の眼球から後頭部にかけて(首や肩も含むことが多い),圧迫されるような,帯で締めつけられるような,絞られるような,鈍い,一定した(非拍動性)痛みを訴える.頭痛は両側頭部の締めつけ感や圧迫感であることが多い.
     
    多くの場合,頭痛は1日の終わりが近づいたときや,特にストレスのかかる出来事の後に発症する.頭痛は徐々に増強し,発症後数秒から数分以内に最大強度に達することはない.光過敏や音過敏も起こりうるが,両者が同時にみられることはなく,通常は光過敏や嘔気・嘔吐はみられず,食欲不振がみられることもあり,疲労感を伴うこともある.緊張型頭痛の痛みは30分から数日続くことがあり,重症の場合はより遷延する.緊張型頭痛は頭痛の頻度によって,稀発反復性(1ヵ月に1日未満),頻発反復性(1ヵ月に1~14日),慢性(1ヵ月に15日以上,筋痙攣はあってもなくてもよい)に分類される.痛みは安静や非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs),アセトアミノフェンや他の薬剤投与により改善することがある.身体所見では,頭部や後頸部の筋肉の攣縮や圧痛がみられ,筋弛緩が得られにくい点を除いて,特筆すべき異常はみられない.
    閲覧にはご購入・ログインが必要となります。

    ご購入はこちら
    ログインする