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著者:Barry B. Phillips and Marc J. Mihalko
翻訳:武冨修治(東京大学大学院医学系研究科整形外科学),黒田雄一(神戸大学大学院医学研究科・整形外科)
編集:黒田良祐(神戸大学大学院医学研究科・整形外科)

 
    膝関節は,関節鏡が最も診断的および関節内手術に適用される関節である.関節内病変の診断と治療における関節鏡技術の有用性は十分に実証されている.
     
    関節鏡検査は,病歴の聴取,完全な理学所見,および適切な画像検査と併せて診断に補助的に使用されるべきである.つまり,徹底的な臨床評価の代替としてではなく,補助として機能すべきである.徒手検査の技術が高まり,MRIを含むより正確な補助検査が行われるようになったため,単純な「診断的関節鏡検査」を行うことはほとんどない.手術の前に外科的治療法について患者と十分に話し合い,最終的な外科的手技は関節鏡検査の際に行う.関節鏡検査の一般原則,器具使用,適応,禁忌,合併症については第49章で述べる.
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