著者:Dexter H. Witte III
翻訳:大槻文悟(京都大学大学院医学研究科・整形外科 )
編集:松田秀一(京都大学大学院医学研究科・整形外科 )
現在,ルーチンのX線撮影は整形外科における主要な画像診断法であるが,より高度な画像技術は現代の整形外科診療に不可欠である.磁気共鳴イメージング(MRI),コンピュータ断層撮影(CT)および超音波検査のような診断装置は,価値ある診断ツールであり,画像誘導治療技術の根幹をなすものである.整形外科領域におけるこれらの先進的な画像技術の範囲は,1つの章で扱うにはあまりにも広い.したがって,本章では整形外科におけるMRIおよびCTの使用について簡単に説明する.筋骨格系の超音波検査については,適宜,さまざまな章で概説する.