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Part 13 > Chapter 47 反復性脱臼
キャンベル整形外科手術書 原著第14版(日本語版)
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はじめに
表紙
Copyright
Dedication
Contributors
Preface
監訳者序文
免責事項
Part 1
Chapter 1 手術手技
Chapter 2 整形外科における高度な画像診断
Part 2
Chapter 3 股関節形成術
Chapter 4 表面置換型人工股関節置換術
Chapter 5 股関節固定術
Chapter 6 若年成人における股関節痛と股関節温存手術
Part 3
Chapter 7 膝関節形成術
Chapter 8 膝関節固定術
Chapter 9 膝関節軟部組織処置と骨切り術
Part 4
Chapter 10 人工足関節全置換術
Chapter 11 足関節固定術
Part 5
Chapter 12 肩・肘関節の関節形成術
Chapter 13 肩と肘のサルベージ手術
Part 6
Chapter 14 切断術の一般原則
Chapter 15 足の切断
Chapter 16 下肢の切断
Chapter 17 大腿四頭筋切断術
Chapter 18 上肢の大切断
Chapter 19 手の切断
Part 7
Chapter 20 感染の一般原則
Chapter 21 骨髄炎
Chapter 22 感染性関節炎
Chapter 23 結核とその他まれな感染症
Part 8
Chapter 24 腫瘍の基本原則
Chapter 25 良性骨腫瘍と骨腫瘍に類似した非腫瘍性疾患
Chapter 26 良性/悪性骨腫瘍
Chapter 27 骨の悪性腫瘍
Chapter 28 軟部腫瘍
Part 9
Chapter 29 下肢の先天異常
Chapter 30 股関節・骨盤の先天性・発育性異常
Chapter 31 体幹と上肢の先天異常
Chapter 32 骨軟骨症,骨端症,その他の諸症
Part 10
Chapter 33 脳性麻痺
Chapter 34 麻痺性疾患
Chapter 35 神経筋疾患
Part 11
Chapter 36 小児の骨折と脱臼
Part 12
Chapter 37 脊柱への解剖学的進入法
Chapter 38 頚椎の変性疾患
Chapter 39 胸椎および腰椎の変性疾患
Chapter 40 脊椎すべり症
Chapter 41 脊椎の骨折,脱臼,骨折-脱臼
Chapter 42 脊椎の感染症と腫瘍
Chapter 43 小児頚椎
Chapter 44 脊柱側弯症と脊柱後弯症
Part 13
Chapter 45 膝の外傷
Chapter 46 転倒・転落による肩・肘のけが
Chapter 47 反復性脱臼
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膝蓋骨
臨床的特徴
X線撮影(表47.1)
保存療法
膝蓋骨不安定症の外科的治療
内側膝蓋大腿靱帯再建術
内側四頭筋腱-大腿靱帯再建術
遠位リアラインメント
結節の斜め骨切り術
Fulkerson骨切り術
Trochleoplasty
医原性膝蓋骨内側不安定症
股関節
胸鎖関節
肩
正常な機能解剖学的構造
病理学的解剖
分類
問診
身体検査
X線撮影による評価
麻酔下での診察・関節鏡検査
肩関節前方不安定性
Bankart手術
Bankart変法
関連する関節窩欠損を伴う前方安定化(Laterjet法)
腸骨稜骨自家移植を用いた前方関節窩再建術
肩の多方向不安定性
関節包移動術
肩の後方不安定性
Neerの後方アプローチによる下方関節包移動術
TiboneのBradleyの手技
後関節窩骨切り術による関節包移動再建術
Mclaughlin法
関節鏡視下手術
肘
解剖学的構造
病態生理学
診察
非手術療法
関節鏡検査
外科治療
尺側側副靱帯再建-改変Jobe法
尺側側副靱帯再建術andrewsらの手技
尺側側副靱帯再建術
内固定式尺側側副靱帯修復術
後外側回旋不安定性に対する尺側外側副靱帯修復術
参考文献
補足参照
Chapter 48 外傷性疾患
Part 14
Chapter 49 関節鏡の一般原則
Chapter 50 足部と足関節の関節鏡手術
Chapter 51 下肢の関節鏡
Chapter 52 上肢の関節鏡検査
Part 15
Chapter 53 骨折治療の一般原則
Chapter 54 下肢骨折
Chapter 55 股関節の骨折と脱臼
Chapter 56 股臼・骨盤骨折
Chapter 57 肩,腕,前腕の骨折
Chapter 58 骨折変形癒合
Chapter 59 骨折の遷延癒合と偽関節
Chapter 60 急性脱臼
Chapter 61 陳旧性脱臼
Part 16
Chapter 62 末梢神経損傷
Part 17
Chapter 63 マイクロサージャリー
Part 18
Chapter 64 基本的な手術手技と術後管理
Chapter 65 手の急性外傷
Chapter 66 屈伸筋腱損傷
Chapter 67 手と手関節の骨折,脱臼,靱帯損傷
Chapter 68 手と手首のレベルでの神経損傷
Chapter 69 手関節障害
Chapter 70 特殊な手の病気
Chapter 71 麻痺手
Chapter 72 手の脳性麻痺
Chapter 73 手関節炎
Chapter 74 コンパートメント症候群とVolkmann拘縮
Chapter 75 Dupuytren拘縮
Chapter 76 手首と手の狭窄性腱鞘炎
Chapter 77 手・前腕・肘の圧迫神経障害
Chapter 78 手の腫瘍および腫瘍類似疾患
Chapter 79 手の感染症
Chapter 80 手の先天異常
Part 19
Chapter 81 手術手技
Chapter 82 母趾の病気
Chapter 83 腱・筋膜の障害,思春期・成人期の扁平足
Chapter 84 小足指異常
Chapter 85 足の関節炎
Chapter 86 糖尿病足
Chapter 87 神経原性疾患
Chapter 88 爪の障害
Chapter 89 足の骨折と脱臼
Chapter 90 足首のスポーツ傷害
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著者:Barry B. Phillips
翻訳:中瀬順介(金沢大学附属病院整形外科)
編集:黒田良祐(神戸大学大学院医学研究科・整形外科)
再発性の不安定症は,先天性,発達性,外傷性の靱帯断裂または骨欠損,1つ以上の平面における筋力不均衡,関節の不適合,関節のアライメント異常に起因する変形により生じる.具体的な治療計画を開始する前に変形に関する丁寧な評価を始めることが適切な治療につながる.
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膝蓋骨
膝蓋骨不安定症は,直接的または間接的な外反力に起因する.大きな力によって脱臼が起こると,内側軟部組織断裂の他,膝蓋骨または大腿骨外顆に骨軟骨欠損が生じることがある.骨格が未熟な患者の脱臼は,他の関節と同様に再発する傾向があり,2/3の患者で再発する.
膝蓋骨不安定性をもたらすのに必要な外傷の程度は,静的(内側膝蓋大腿靱帯[MPFL])および動的(内側斜広筋[VMO])両方の軟部組織,骨制動,滑車および膝蓋骨の形態,ならびに水平面および冠状面における四肢アライメントに依存する.正常では,MPFLおよびVMOは0~20度の屈曲位で膝蓋骨の安定性を維持する.30度では,膝蓋骨は中心に位置し,滑車の骨形態によって安定する.膝蓋骨高位,滑車または膝蓋骨低形成が存在する場合,骨の安定性が損なわれる.大腿骨前捻または脛骨外旋による外反膝または回旋変形は,Q角を増大させ,膝蓋骨に外反方向の力がかかる.保存的または手術的治療の適応を判断する場合,これらの因子をすべて考慮しなければならない.
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