1939年にウィリス・キャンベル博士が『Campbell's Operative Orthopaedics』の初版を出版したとき,博士は80年以上後にこの本が4巻のテキストに発展し,「整形外科のバイブル」と呼ばれ,世界中の整形外科診療所や教育機関で重要な地位を占めることになろうとは思いもよらなかったことでしょう.初版では約400ページだったものが,この第14版では4,500ページ以上に拡大されましたが,キャンベル博士の初志は変わっていません.それは「学生,開業医,そして外科医に,整形外科手術というテーマを簡単かつ包括的に提示すること」です.初版以来,著者と編集者はこの目的を達成するために熱心に取り組んできました.これは,「実証済み」の技術や考え方を維持しつつ,常に最新の情報を提供しようとする関係者の努力なしには不可能であったでしょう.本書は,医師がどのような場所にいても,どのようなリソースがあっても,適切な情報を提供できるように,その範囲を広げ続けています.
この版もまた,実際の制作に携わる「裏方」の方々の協力の賜物です.キャンベル財団のスタッフ,ケイ・ドハティ,リンダ・ジョーンズ,トーニャ・プリッゲルは,複雑な文章の編集やわかりにくい文献の検索などに多大な貢献をし,そして著者である整形外科医師たちのお世話をしてくれました.特に,ケイとリンダにはCampbell's Operative Orthopaedicsの複数の版(Kayは9版,Lindaは10版)に携わっていただき,特に感謝します.彼らはおそらく私たちの誰よりも整形外科学に精通し,また,より理解しやすくする方法を知っていました.また,出版の過程で指導と援助を行った次のエルゼビアの関係者にも感謝します.シニアプロジェクトマネージャー:John Casey,シニアコンテンツデベロップメントスペシャリスト:Jennifer Ehlers,シニアコンテンツストラテジスト:Belinda Kuhn.
そして,私たちの配偶者であるJulie AzarとTerry Beaty,そして家族の,本プロジェクトのための忍耐とサポートに感謝します.
この第14版の出版は,世界的なパンデミックと社会不安のために困難が伴いましたが,寄稿者をはじめとする関係者による創造的かつ革新的な貢献により,整形外科医にとって有益で価値のあるテキストを提供することができたと思います.患者さんにとって最良の結果をもたらすための方法を磨き続ける整形外科医にとって,有益で価値のあるテキストになることを願っています.
Frederick M. Azar, MD
James H. Beaty, MD