短橈側手根伸筋腱を用いるSmith法.A,各皮切部から短橈側手根伸筋を切離,抜去し(AとB),腱移植片を第二中手骨間に通し(C),母指内転筋腱に移植片を縫合する(D).B,短橈側手根伸筋を遠位で切離し,伸筋支帯の近位側から引き出す.C,腱移植片(長掌筋または足底筋)を母指内転筋の深層および第二中手骨と第三中手骨の間に通す.D,腱移植片を内転筋腱に縫合する.E,腱移植片の近位端を皮下に通し近位切開部から引き抜く.F,腱移植片は,母指を内転させ,手関節を0度の伸展位にして短橈側手根伸筋腱に縫合する.短橈側手根伸筋は安静時の長さとする.母指球筋が麻痺している場合は,移植片をやや長くする.参照:テクニック71.8