A,靱帯拡張処置.舟状骨小菱形骨関節に何らかの弛緩性がある場合がある.長橈側手根伸筋の半裂腱は舟状骨結節へ作製されたトンネルを通過する.B,腱は,穴を通して引っ張られ,舟状骨腰部の上の関節包に通される.C,移植腱は,トンネルを通過した後,月状骨三角骨人体の背側を通過する.D,移植腱はループを形成し,有頭骨方向へ遠位に引っ張る.舟状骨および月状骨を整復し,固定する.腱は引っ張ってピンと張り,自然に縫合することができる.牽引により,舟状骨近位端を圧迫し,回転性亜脱臼を矯正する遠位端を挙上し,月状骨三角骨関節を屈曲させる傾向がある.舟状骨と月状骨の間の靱帯修復が不可能な場合は,舟状骨と月状骨を斜め方向に直接貫通させてドリル孔を作成し,その孔が隣接する関節面の中央部に穿孔するようにしてもよい.舟状骨と月状骨の平行な背側手掌孔に通した20ゲージワイヤーを用いたワイヤーループーは,この型の修復に対する安全性の尺度を与える内部縫合を提供する.