関節造影中の透視スポット撮影.A,針を挿入し,造影剤の注入を開始する.B,患者が軽い不快感を示したところで注入を終了する.造影剤は橈骨手根関節に限局している.C,尺屈により造影剤は月状骨と三角骨との間から手根中央関節に流れ込む(矢尻)ことから,月状三角骨靱帯断裂が示唆される.D,その後,造影剤が遠位側から舟状月状骨関節を含む手根中央関節に充満したため,舟状月状骨靱帯や月状三角骨靱帯が断裂しているかどうかを確認することが困難になっている.舟状月状骨腔と橈骨手根骨腔の小さな造影欠損部(矢尻)は,舟状月状骨靱帯が損傷していないことを示す.