A,屈筋腱一次修復または屈筋腱移植の後,手関節と手部を背側副子で固定する.さらに,手関節レベルおよび爪の部分では,爪に通した鋼線または接着した衣服用フックにゴムバンドを装着して患指を屈曲位に保つ.これにより,指の自動伸展と保護された他動屈曲が可能となる.B,伸展ブロック副子と適切なゴムバンドの牽引により,修復された屈筋腱の管理下での早期運動が達成され,牽引に抗してPIP関節を伸展させ,40~60度の屈曲が可能となる.3~8週目に,ゴムバンドを手関節の弾性包帯カフに装着する.ゴムバンドによる牽引を外した後も,必要に応じて,6~8週目までは夜間の副子固定を行う.参照:テクニック66.11.