2枚の膝蓋骨に対する緒方手技.A,外側広筋腱の遠位部に斜めの皮膚切開を施し,膝蓋骨の分離した領域のちょうど遠位部から中央部まで拡大する.B,外側広筋腱をその中間線維に沿って切断し,有痛性の膝蓋断片への付着部を骨膜下で剥離する.膝蓋の主要部分に対する腱-骨膜複合体の連続性は保たれる.C,フラグメントは,膝蓋大腿トラッキングに影響を及ぼす中外側の不均衡を引き起こすことなく,筋肉牽引から解放される.断片への血液供給をある程度維持するため,滑膜被膜を損傷しないように注意すべきである.参照:テクニック45.29.