図36.142
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牽引に用いられる短下肢ギプスを装着する際には,牽引,挙上,圧迫等の因子によりコンパートメント症候群が引き起こされることがある.
A
,
患者がスパイカフレーム上にいる間,膝下ギプスを装着する.
B
,
骨折部位に牽引力を生じさせるため,短下肢ギプスに牽引を加える.残りのギプスを装着し,下肢と体幹の相対距離を固定する.
C
,
小児が全身麻酔から覚醒すると,筋肉の収縮による大腿骨の短縮が起こり,大腿部と下腿がやや後にずれる.これにより,ギプスの
(
矢印)
のコーナーに圧力が発生する.
出典
1:
Redrawn from Mubarak SJ, Frick S, Sink E, et al: Volkmann contracture and compartment syndromes after femur fractures in children treated with 90/90 spica casts, J Pediatr Orthop 26:567, 2006.