肘屈筋の麻痺に対する大胸筋腱のBrooks-Seddon移行術.A,大胸筋の停止部をできるだけ骨に近いところで切離する.B,二頭筋長頭腱を露出し,二頭溝の近位端で分離する.C,上腕二頭筋長頭の腱と筋肉は,肘の近位で筋肉に入るすべての血管と神経を分離することにより,橈骨結節まで遠位に完全に導かれる.D,上腕二頭筋長頭を大胸筋の2つのスリットに通し,それ自身をループ状にして近位腱を遠位切開部に入れ,遠位腱に縫合する.E,この移行後に,肘屈曲時に肩が望ましくない動きをしないためには,肩と肩甲骨の筋肉コントロールが良好であるか,肩を固定しなければならない.図には,左肩が動揺し,右が固定されていることが示されている.左側では,肩のコントロールができないために力の一部が無駄になるが,右側では肘だけが動く.参照:テクニック34.27.