脛骨粗面指数(tibial tuberosity index)はX線写真上の粗面の相対的な厚さを評価する.脛骨粗面の基部を通る線は脛骨の正中垂線に平行とする.脛骨正中垂線は,脛骨近位部の皮質骨のさまざまな高位の4点において,脛骨突起の中央を測定することによって決定される.粗面の高さは,脛骨の正中垂線に平行で,粗面の基部を通る線から測定する.正中垂線と平行になるように脛骨粗面の基部を通る線を調整することで,粗面の基部を脛骨前方骨皮質から区切る.脛骨粗面指数は,粗面の頂部(一番右の点線)から脛骨前方骨皮質の平行線(中央の点線B)までの距離と,脛骨粗面の頂部から脛骨正中線(一番左の点線A+B)までの距離との比である.脛骨粗面指数は,水平線Bの長さを水平線AとBの和で割ることによって算出される.