20歳男性の肘頭における骨肉腫.患者は大腿骨骨肉腫の切除3年後に右肘痛を訴えた.AとB,右肘の側面と前後のX線写真は正常にみえる.C,MRIでは肘頭に明瞭な病変を認めた.切開生検術で骨肉腫が判明.D,生検瘢痕.E,生検ルートを含めて尺骨近位部の皮下境界部を切開.F,尺骨骨切り術を遠位部で施行し,広範切除縁を確保.尺骨神経は剥離して保護し,近位尺骨は広範切除縁で切除した.G,病変部を術野から摘出.HとI,上腕三頭筋腱を有する尺骨近位部の同種移植骨を形成し欠損部に挿入.J,同種移植骨を3.5 mmのダイナミックコンプレッションプレートを用いて遠位尺骨に固定した.三頭筋腱および肘関節包を修復.K,創部は遊離薄筋皮弁と分層植皮で被覆した.L,軟部組織切除後の切除標本の写真.参照:テクニック24.7.