Harris lateral approach to hip(股関節へのHarris側方アプローチ).A,腸脛靱帯が大転子より近位まで切開されている.指を大殿筋のバンドまで深く挿入し,大腿筋膜を大殿筋の付着部は切らずに付着部の1指幅前方(破線)まで切開する.B,大腿骨頭を後方に広く露出させ,大腿骨頭を脱臼させるための空間を確保するために,後方に反転した大腿筋膜に,大殿筋にまで及ぶ短い斜切開を行う(本文参照).大転子は骨切りする(本文を参照).C,大転子が骨切りされ,上方に翻転されている.関節包の上部が解離された.梨状筋,外閉鎖筋,内閉鎖筋の付着部は切離する.D,大転子とその筋茎を寛骨臼と外旋大腿骨に入れて大腿骨頭全周を露出させた.E,大転子を上方にリトラクトし,大腿骨頭を後方に脱臼させることにより,寛骨臼全体が露出している.参照:テクニック1.68.